ライフサイクル
◆木を伐る
みつまた木材は山林の中から優良な樹木を探してから現地の立ち木を一本買いしています。木彫りやお皿を作るので搬出は行わずに伐採地に棚を作って貯木と自然乾燥を行います。材のコンディションと相談しつつグリーンウッド(生木)のままでも加工を行います。
◆加工ベースを作る
伐採現地に棚と簡易加工ベースを作ります。伐採木の一部を加工台にしたりチェンソー製板して作業ベンチなどを作成します。これらの器具を使用し製品の部材取りや造形加工を行います。
◆彫る
現地での採材や加工を行う際には電源が無いので主に手工具を使用しています。大きく削れる斧/鉈、形を作る大工のみ、面の仕上げを行う造作ナイフを使用して製品を仕上げていきます。
◆仕上げる
食器などの製品はカキシブを塗ります。仕上げは自家製のみつろうワックスを塗り込みます。これによって木の色合いが良くなったり艶がでます。
◆売る
大分県には温泉で有名な別府や湯布院があります。ここのお土産屋さんなどにおいてもらっています。大分県は山林も多く豊かな自然を少しづついただき山から持って降りて県外から遊びに来た方に楽しんでいただけたら良いなと考えています。
◆植える
みつまた木材では山林の開拓と植樹を行っています。少しずつ頂きながら少しづつ植えていきます。彫りくずや辺材の使わない所は現地加工により現地に残置します。自然のサイクルに従えば自然は巨大資源倉庫にもなりますし小さなアクションに大きな自然は味方をしてくれます。
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使い方とお手入れ
みつまた木材は山林から切り出した無垢材を直接使用しております。食器類には国産カキシブ(防汚、防カビ)を塗布しています。仕上げは国産ミツロウを使用した弊社調合のみつろうワックスを塗り込んでいます。
無垢材は木の温かみ、風合いを味わう事ができます。使用や時間経過により深み(エイジング)が出てきます。木材の呼吸を妨げるコーティング塗装や樹脂などを使用していませんので傷に弱い事や、乾燥や直射日光などにより製品に干割れが発生する場合があります。
天然無垢材の手触りや風合いをお楽しみ頂く製品のなので取り扱いに特徴があったりお手入れが必要な場合もありますが楽しんで長く使う事が出来ます。
木の食器は水洗いできます。洗ったあとに水を切って風通しの良い場所で乾燥させてください。紐をつけて吊るしたりしておいても大丈夫です。水に漬けっぱなしにしたりすると水分を吸い込み痛みが早くなります。
無垢材は極度な乾燥や直射日光に晒されると反ったり割れたりする場合があります。暖かい室温くらいであればよいのですが乾燥機や直射日光の当たる窓際などを避けたほうが変形などが起こりにくいです。
高湿度やジメジメした場所に置くとカビが生えやすいです。洗ってから濡れた状態が長く続いたり、風通しが無く湿気が多い場合はカビの発生源になります。乾燥した冬場ではトラブルが少ないですが梅雨時期などはご注意ください。
無垢材は使っていくうちに艶がなくなってきます。これは樹脂やコーティング塗装を行っていないからです。艶が無くカサカサしていると思った時にはオイルを塗布し布などで拭き上げて乾燥させたら艶が復活してきます。
木製品用のオイルでもできますし台所にある油でも大丈夫です。食用オイルの中でも植物性の乾性油であればご利用いただけます。不乾性オイルを塗り込んむと脂っぽさが残りますが薄く塗れば使えます。
(一般的に手に入れやすい乾性オイルは、亜麻仁油、エゴマ油、クルミ油、ベニバナ油、ひまわり油などがあげられます)